【クリプトブック2】TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか

Bitcoinの産みの親、サトシナカモトはこの論文の中で以下のように書いた(論文引用)

「既存通貨の根本的な問題は、このシステムを機能させるには大きな信頼が必要とされる点である。中央銀行への信頼がなければ通貨は紙くずになる。不換紙幣の歴史は信頼の侵害に満ちている」

2008年10月31日にBitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash Systemが発表されてちょうど10年が経つ。

節目の年に信頼についてもう一度考えたくなり本書を取った。

★本書は信頼(TRUST)をデザインやコードで解決しようと試みる方々、ブロックチェーン、シェアリングエコノミーに興味がある方向けの本です。

信頼のアップデート

「わたしたちは今、人類の歴史の中で3度目の、もっとも大きな信頼の革命の入り口に立っている」――著者はそう仮説を立てている。信頼の歴史は、「ローカルな信頼」から中央集権的な「制度への信頼」へと変遷したのち、昨今では「制度への信頼」が根本から揺らぎ、「分散された信頼」がそれに取って代わろうとしているという。

信頼はかつて、上から下へと流れていた。しかし、今の時代の信頼は少し形が違う。 「分散された信頼」とは、個人間で横に流れる信頼のことです。これは、ネットワークやプラットフォーム、システムによって可能になります。

AirbnbやUberはシステムによって「分散された信頼」をつくっていると言えるだろう。

Airbnbがなかった時代に他人の家に泊まるなんてありえなかった。反対に見ず知らずの人に家を貸すこともあり得なかった。

Uberの場合も同じだ。見ず知らずの他人を車に乗せるなんてありえなかった。バカげているとさえ思っていた。

しかし、今では一晩で200万人以上がAirbnbで借りた部屋で寝ている。Uberは累計乗車回数が100億回を超えた。

驚くべきことに、世界最大のホテル会社Airbnbはホテルを所有していないし、世界最大のタクシー会社Uberはタクシーを所有していない。

彼らの斬新すぎるビジネスモデルはどのようにして信頼を得たのだろうか?

著者は「信頼の飛躍」という言葉をつかって説明している。

「信頼の飛躍」とは、私たちが何か新しいことや従来と違うことをするというリスクを冒すときに生まれるものです。自分と未知の何かとの間に隔たりがあるとしましょう この「何か」とは 今会ったばかりの人だったり訪れたことのない場所だったり全く経験のない物事かもしれません頭に浮かびましたか?確信の世界から飛び出して 未知の何かや誰かに賭けてみようと思えるに至るまでには隔たりの向こう側に引っ張り込んでくれる力が要ります。そんな驚くべき力が「信頼」です。

さらに本書は「信頼の飛躍」のための3つのステップを解説してくれてます。

1. カリフォルニアロールの原則
新しいものと馴染みのある何かを組み合わせ、「はじめてなのに見慣れたもの」を作る。

2. メリットの原則
新しいものが「自分にメリットがあること」を伝える。

3. インフルエンサーの原則
影響力を持つ人が使うことで、一気に信頼が増すことを利用する。

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